言葉から季節を感じよう!
俳句で使われる特定の季節を表す言葉が「季語」です。
「花」は春、「ほととぎす」は夏、「月」は秋、「雪」は冬を表している季語になります。
季語には、誰もがそう思うものもあります。
ですが「月」は秋に見るのが最も美しい、という日本人ならではの美意識が影響したものもあります。
季語の歴史は?
日本では古来より季節を強く意識しており、平安時代後期には季語が成立していました。
中古三十六歌仙の一人・能因(のういん)の「能因歌枕」では、150の季語が月別に分類されています。
俳句には欠かせない
「五・七・五」のリズムで詠まれるものには俳句と川柳があります。
俳句は、その17文字の中に必ず季語を入れなければなりません。
川柳は俳句と違い季語がなくても問題ありません。
春の季語をご紹介
代表的な春の季語にはどのようなものがあるのでしょうか?
下記に紹介してまいります。
花
梅・椿・桜・すみれなど日本を代表する花。
ライラック・チューリップ・アネモネ・ヒヤシンスなど外国の花も季語になっています。
「花」という言葉は、季語では総じて桜のことを指しています。
野菜、草木
菜の花・ほうれん草・水菜・春菊・蓬・わかめ・海苔・つくし・にんにく・わさびなど。
春を代表する野菜などの食べ物も季語になります。
季語を覚えていれば、食べ物の旬もよく分かりそうですね!
動物、虫、魚
かえる・おたまじゃくし・たにし・うぐいす・ひばり・つばめ・イソギンチャク・ヤドカリ・蝶・ハチ・鰆(さわら)・鰊(にしん)・蛤(はまぐり)などがあります。
「春らしい!」と思えるもの、季語と知っていないと分からないようなものもありますね。
行事・生活
季語になるのは、自然の物事ばかりではありません。
春分の日・建国記念日・桃の節句・ひな祭り・春祭・御水取・入学・卒業・エイプリールフールなど、人の生活に関わる言葉も季語になっています。
これも春の季語???
定番の季語は、春のものと分かりやすいものが多かったと思います。
ちょっと変わった「春」を表現する季語の紹介をします。
山笑う
寒い冬が終わり、青々と育つ木や春を喜ぶかのように咲く花の景色を、昔の人は「山笑う」と表現しました。
亀鳴く
亀は実際に鳴くことはありません。
長い冬が終わり冬眠していた生き物たちが目覚める様子を「鳴く」と表現しているのです。
猫の恋
「猫の恋」だけではなく、恋猫・猫さかる・浮かれ猫・猫の夫・猫の妻・猫の契・戯れ猫・通ふ猫など、たくさんの春の季語があります。
そしてどれもが、猫が恋をしている様子を表しています。
季節を楽しむために利用しましょう!
俳句の基本的なルールはとても簡単です。
①5・7・5の17音にする
5・7・5の17音、これが俳句の基本的な形です。
まず、ここで気を付けたいのが「17文字」ではなく声に出して詠んだ時に「17音」のリズムであるということです。
「17音」が俳句の基本的な形なのですが中には17音を超えるものや17音に満たないものもあります。
それは「字余り」「字足らず」といいルール違反ではなく作品の印象を強めるために意図して使うこともあります。
ですが「字余り」「字足らず」を効果的に取り入れた俳句は難易度が高いので俳句初心者の方はまず「5・7・5」を意識して作ることからはじめましょう。
②「季語」を句の中に入れる事
そして「季語」を使います。
「季語」とは、四季のある日本に根付き、愛され、親しまれてきた言葉です。
上記を参考にされてください。
まずは気軽に試してみよう!
散歩して、、、テレビを見て、、、本を読んで、、、
季節を感じることは沢山あると思います。
そんな時に「季語」を思い出してみて「俳句」を作ってみてはいかがでしょうか?
意外な才能が見つかるかもしれませんね♪
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