いまいちわかっていない猫草のメリット・デメリット
ペットショップなどでよく見かける猫草、犬や猫が食べるものみたいだけど、何のために食べるのでしょうか?
どんな効果があるのでしょう。
・毛玉を吐き出す効果がある
猫は自分の体を舐めて毛繕いをしたときに、抜けた毛を飲み込んでしまいます。
そのままにするとお腹の中で毛玉となり、まれに腸が詰まってしまうことがあります。
草を食べると胃がチクチクして、猫草と一緒に毛玉を吐き出します。
このことは本能的に知っているようで、お腹がムカムカするときに食べて吐きやすくしているようです。
ただ、個体差があり、猫草を食べても吐かない子や、消化されずに便と一緒に出てくる子もいます。全然食べない子もいるので、愛猫の様子を見て使ってあげてください。
・食物繊維で便秘予防になる
猫は肉食動物なので、便秘になりやすいと言われています。
猫草で食物繊維を取って、便通を促しているのという説もあります。
また、毛繕いで飲み込んだ毛を、便と共に排泄する手助けもしているようです。
・食感が好き?
単に猫草の食感が好きで噛んでいるという説もあります。
キャットフードなどは噛まずに丸飲みしちゃう子でも、猫草はしっかり噛んでいることが多いので、この説も納得です。
・ビタミンの補給として
猫草にはビタミンが豊富に含まれているので、ビタミン補給のために猫草を食べると言う説もあります。
現代の飼い猫のほとんどは、総合栄養食のキャットフードを食べているので、ビタミン不足になることはほとんどありません。
もしかしたら野生で暮らしていた時代に、ビタミン補給に食べていた名残なのかもしれませんね。
●猫草は食べさせたほうがいい?猫草のメリット
・猫草の必要性とは
猫草は絶対に必要かと言われたら、必ずしも必要という事はないのです。
実際、全く食べない猫もいますが、そういう子に便秘や腸閉塞などの健康被害が多く出ているわけではありません。
食べても害はないし良い効果もありますが、食べないと悪いということもないのです。
つまり、食べても食べなくてもいいということです。
しかし猫草の食感を楽しんでいる猫の場合は、ストレス解消にもなるのであげた方がいいかもしれません。
・猫草以外でもできる毛玉、便秘予防
愛猫の毛玉や便秘のためにも猫草を食べてほしいのに食べてくれない、と悩んでいる方もいるかと思います。
興味のない子に猫草を食べさせるのは無理です。
そのような子には、猫草以外のもので毛玉、便秘予防をしてあげてください。
毛玉ケアのキャットフードやおやつなど、食物繊維がたくさん入って、便と一緒に毛玉を排泄できるようなものなど、色々な種類がでているので、愛猫に合ったものを探してみてください。
また、こまめにブラッシングすることで、猫が毛繕いの際に飲み込んでしまう毛の量を少なくすることができます。
●いいことだけじゃない!猫草のデメリット
・食べ過ぎには注意!
猫草は食べても害はないですが、食べ過ぎはもちろん良くないです。
猫草はほとんど体に吸収されないため、食べ過ぎで栄養バランスを崩すことはないですが、食べ過ぎて吐く回数が増えるようなら、量を調節したほうがいいでしょう。
特に子猫や胃腸の弱い猫、高齢の猫は、繰り返し嘔吐するこで体調を崩すこともあるので、気をつけてください。
健康な子でも、吐く回数が増えるのなら使用を中止するか量を減らしてみて、それでも吐くようなら病院で診てもらいましょう。
・手間とお金がかかる
猫草は生きた植物のため、当然お手入れも必要です。
とても簡単で、霧吹きで1日1〜2回、表面の土が湿る程度水をやるだけですがね。
ただ、成長が素晴らしく早いので、あっという間に伸びて、黄色くなって枯れてしまいます。
猫草が大好きな子だと、、成長しきる前に食べきってしまうかもしれません。
200円〜300円程で売っていますが、常に置いておくにはちょっと値が張ります。
猫草をたくさん食べる子には栽培キットが売っているので、自分で栽培したほうがコストはかなり抑えられるでしょう。
ズボラな私にも育てらるので難しいということは無いと思いますが、猫が食べきらずに枯れてしまうと後が面倒だなと思います。
●まとめ
猫草を与えるべきか否かは、獣医さんでも意見が分かれるようです。
猫の体調と好みの問題になってしまうので、飼い主さんが判断するしかないのです。
猫草に頼らなくても、フードやおやつ等代わりになるモノはあるので、考え過ぎずに愛猫を良く観察して判断してあげてください。