PR

もうすぐひな祭り!「五節句」を全部言えますか?

ひな人形

もうすぐひな祭りですが、五節句を知っていますか??

有名な「ひな祭り」や「端午の節句」は知っていても、他三つは知らない人も多いのではないでしょうか?
ちなみに私は知りませんてました。

昨今ではクリスマスやハロウィン、バレンタインなどの海外文化がとても盛りあがっていますが、日本古来の季節の行事(節句)には関心が薄れつつあります。

五節句というのは、「三月三日・ひな祭り」「五月五日・端午の節句」に加えて「1月7日・人日(じんじつ)」「7月7日・七夕(たなばた、しちせき)」「9月9日・重陽(ちょうよう)」の五つの行事のことを指します。

七夕って節句のひとつだったんですね!
節句としての認識はなかったので、ちょっと驚きました。
その昔、知り合いに誕生日を聞いたら、重陽の日だと言われ、初めて重陽の日という言葉を知りました。これも、節句だったのですね!

内裏雛

お雛様を片付けないと「お嫁に行き遅れる」って本当?

さて、もうすぐひな祭りですが、女の子のお節句として有名ですね。
なので、みなさんもよくご存知だとおもいますか、「すぐに片付けないとお嫁に行けない」などと言われています。

今年もきちんとお雛様を飾っているご家庭も多いことと思います。きれいに飾ったお雛様を「しまう時期」って気になりますよね。
みなさんは、いつ片付けていますか?

「早く片付けないとお嫁に行き遅れる」

「裏返せばセーフ!」

などという話をよく聞きますが、これが本当なのかどうか、調べてみました。

・早く片付けないとお嫁に行き遅れる

この言葉は昭和に入ってから広まり始めたようです。元々は「季節の行事にきちんとけじめをつけましょう」という教育的な意味合いでした。
ところが、この頃に流行っていたのは「御殿飾り」という豪華な御殿に入ったお雛さまや「七段飾り」でした。片付けるのがとても面倒で、どうしても長く飾りっぱなしになってしまいます。

すると…

「そんなけじめの無いことでどうするの!」とか、
「そんなこと子供の前でしていると(教育上)良くないよ!」

などと言われてしまいます。これがやがて「子供がお嫁に行き遅れる」から早く片付けなさいという言葉へと変化してしまったようです。

・裏返せばセーフ!

そもそもお節句は旧暦の行事なので、四月の上旬まで飾っていても問題ないのですが、一度生まれた呪いの言葉は広まるばかりでした。恐ろしいことに「三月三日にしまう」というところまで発展してしまいました。

しかし、七段飾りのお雛様を当日に片付けるというのはとても無理な話で、誰が言い出したのか「裏を向ければセーフ!!」という謎の抜け道が広く普及しているようです。

しかし、お雛様は持ち主の厄除けのお道具でもあり、裏を向けるということは神棚のお札を裏向きに飾るようなものなのです。
なので、縁起の良い行動には思えないのですが、民間伝承というのは恐ろしいものですね。

というのが「お嫁に行き遅れる」「裏向きはセーフ」の正体のようです。

七段飾り

ある人形屋さんは、「おしゅうとめさんに3日のうちに片付けなさいと言われて、若いお嫁さんがお祝いを終えた当日の夜、ひとりで片付けた苦労話」をよく耳にしたそうです。

あわてて片付けると、小さな傷や汚れを見逃したり、布地に変なシワなどついたりして、人形の劣化を招くことがあります。翌年飾るときに人形の傷みに気付いて、「急いで直して」と修理を頼む人も多いみたいなので、慌てず丁寧に片付けて、人形を大事にできるといいですね。

名古屋にある尾張徳川家に伝わる絢爛(けんらん)豪華なひな人形を毎年展示する徳川美術館さんでは「三月三日にお祝いし、それが済んだら翌日以降にお供えをすること」と説明されています。

もとが厄除けの人形ですので、「厄除けが済んだら感謝のお供えをしてからゆっくり片付ける」というのが本来の「しまい方」のようです。

お天気の良い日にゆっくり丁寧に片付けて下さい。

タイトルとURLをコピーしました