PR

2022年建国記念の日はいつ?建国記念日との違いとは?

建国記念の日と建国記念日の違いっって知っていますか?

「建国記念の日」は日本という国ができた日をお祝いする日だと思いますよね?

でも、「建国記念日」という言葉もあります。

「建国記念の日」と「建国記念日」、「の」があるとないで、何が違うのでしょうか?
そして、数ある祝日の中で、建国記念の日だけ祝日法ではなく「政令で定める日」となっているのはなぜなのでしょうか?

そんな建国記念の日と建国記念日の違いについて調べてみました。

 

2022年の建国記念の日はいつ?

「建国記念の日」は毎年2月11日で曜日によって変わることはありません。

 

「建国記念の日」意味と由来とは?

昭和41年(1966年)に「建国をしのび、国を愛する心を養う日」として定められた国民の祝日です。

2月11日はもともと「紀元節(きげんせつ)」といって、紀元前660年2月11日に神武天皇が初代天皇として即位した日で、明治5年(1873年)から昭和23年(1948年)まで祭日でした。

戦後は、軍国主義の復活を恐れたGHQ(連合軍総司令部)が皇室と神道の繋がりをなくす理由から、紀元節を含めた祭日を廃止しました。

しかしその後、紀元節を復活させようとする傾向が強まってきたため、建国を記念するための祝日を設けました。そして「紀元節」から「建国記念の日」と名前を変え、昭和41年(1966年)に国民の祝日として、翌年の昭和42年(1967年)から施行されました。

 

どうして「建国記念日」ではなく「建国記念の日」なのか?

「建国記念日」とは、文字通り「建国を記念する日」です。「記念日」とは、日付が確定している歴史的事実を記念する日という意味があり、「記念の日」とは、日付は確定していないけれどそのことを記念する日という意味になります。

建国の定義は国によってさまざまですが、多くの国は「この日に建国された」と、歴史的事実として日付が確定しています。

例をあげると、アメリカの建国記念日は「独立記念日」とされ、1776年の大陸会議でアメリカ独立宣言に署名がされた日です。

他にも1957年3月6日にイギリスから独立したガーナや、1991年8月24日にソビエト連邦が崩壊し独立を宣言したウクライナなど建国記念日を「独立記念日」としている国は多く存在します。

1944年11月29日にイタリア軍からの解放を宣言したアルバニアや、1878年3月3日にオスマン帝国から独立を宣言したブルガリアのように「解放記念日」としている国もあります。

1291年8月1日にスイス制約同盟が結ばれたスイスや、1955年10月26日に永世中立国を宣言したオーストリアなどは「建国記念日」としています。

 

日本は建国の日付が明確ではない

神武天皇が即位された日は日本書紀にも記されていますが、日本神話の人物であり実在する人物ではないと考えている人もいるため、紀元節の復活を話し合っているときに神武天皇が即位された日を祝日にすべきかどうかで議論となりました。

紀元節を復活させようという傾向は昭和26年(1951年)ごろから見られ、昭和32年(1957年)には与党から法案が提出されましたが、実在していないとの理由から野党が反対し、衆議院では可決されても参議院では廃案になりました。

その後も、「建国記念日」を制定しようとする法案は提出と廃案を繰り返していました。そして、昭和38年(1963年)に「建国記念の日」と「の」を差し込むことで、建国されたという事そのものを記念する日であるという意味のもと、昭和41年(1966年)に「建国記念の日」を定める祝日法改正案は成立しましました。

「建国記念の日」に「の」が入っているのはこんな深い?訳があったのです。

なぜ「政令で定める日」なの?

「建国記念の日」を祝日にすることは決まりましたが、日本の場合は建国の日付が明確ではないため、この改正案で日付までは決められませんでした。

そのため、その後の「『建国記念の日』となる日を定める政令」によって建国記念の日は2月11日に定められたのです。

このような経緯のため、他の祝日は祝日法によって日付が決められているのに対し、建国記念の日だけ「政令で定める日」となっているのです。

 

世界最古の国⁈

神武天皇が神話の人物だという議論は現在も続いていますが、即位したのが紀元前660年のことですから、2022年の今年は建国から2682年経っていることになります。

そのため、日本は世界最古の国といわれおり、いつの間にか国ができていたため明確な建国の日付がわからないのは仕方のないことなのです。

日付はわからなくても2月11日の建国記念の日は日本という国ができた事を祝う日で間違いありません。

「建国をしのび、国を愛する心を養う日」として定められた祝日ですから、その意味をしっかりと考えながら過ごすのもいいですね。