今日は何の日?シリーズ!
長良川鵜飼い開き
例年5月11日〜10月15日の期間に岐阜県長良川で「鵜飼い」が行われていることにちなんで、初日を記念日に制定。
鵜飼いは主に、
・鵜匠:1人
・中鵜使い:1人
・船頭:1〜2人
の3〜4人で構成され、松明の火で鮎をおびき寄せ、繋いだ鵜に鮎を獲らせる伝統的漁法とされております。
鵜が捕えた魚は鵜の食道で一瞬にして気絶させるため、鮮度を保つことができることから、鵜飼いを用いて穫れた鮎などは現在でも
・皇居
・伊勢神宮
・明治神宮
などに献上品として奉納されるなど珍重されております。
ちなみに、鵜飼い漁の歴史は古く、世界的に見ても日本や中国で7世紀の初め頃から行われていたとされており、日本では
・「古事記」
・「日本書紀」
などにも鵜飼いに関する記録が残っております。
また、16世紀〜17世紀頃のヨーロッパでは、鵜飼いが「スポーツの一種」として宮廷を中心に行われていたそうです。
近年でも観光業の一環として鵜飼いに似た形式が行われているところもあります。
ちなみに、日本で行われている長良川鵜飼いは、「日本で唯一の皇室御用の鵜飼い」であり、長良川の鵜匠は、「宮内庁式部職鵜匠」という宮内庁の職員のため国家公務員扱いとなっております。
大津事件記念日
1891(明治24)年のこの日、滋賀県大津で、来日中のロシアのニコライ皇太子が、沿道警備中の巡査津田三蔵に切りつけられる「大津事件」がありました。
政府は、日露関係の悪化を恐れ、犯人に刑法116条「天皇、三后、皇太子に対し危害を加え、また加えんとしたものは死刑に処す」という「大逆罪」を適用しようとしました。
しかし大審院の児島惟謙院長は、「刑法に外国皇族に関する規定はない」とし、普通人に対する謀殺未遂罪を適用して無期徒刑の判決を下しました。
これにより司法の独立が守られ、国際的には日本の司法権に対する信頼を高めることとなったのです。
ご当地キャラの日
地域の活性化を目指し、ご当地キャラ同士の連携を深め、それぞれのローカルキャラクターを全国に発信していくことが目的とされております。
2017(平成29)年5月の時点で、日本ご当地キャラクター協会に会員として登録されているキャラクターは「252体以上」にもなり、それ以外にも「ゆるキャラ」として活躍する熊本県の「くまモン」など、日本ご当地キャラクター協会が未認定だったり、協会非会員のご当地キャラクターも数多く存在しております。
日本人2人が初めてエベレスト登頂に成功
1970(昭和45)年5月11日、
・松浦輝男氏
・植村直己氏
の2人の冒険家が、日本人として初めてエベレストの登頂に成功。
ネパールと中国・チベット自治区にまたがるヒマラヤ山脈の最高点・標高8,850mのエレベストは「世界最高峰の山」とも称されております。
ちなみに、中国側からの呼び名はチベット語の「チョモランマ」で、エベレストとチョモランマはどちらも同じ山となっております。
その標高の高さから「難攻不落な山」ともされるエベレストに挑んだ松浦輝男氏、植村直己氏の2人を含む登山隊は、エベレスト南東稜からの登頂で見事成功を遂げました。
ちなみに、世界初となるエベレスト登頂者は、1953(昭和28)年にニュージーランドの登山家
・エドモンド・ヒラリー:withテンジン・ノルゲイ隊
で、南東稜からの登頂に成功しております。
チェスで人が機械に敗れる
1997(平成7)年5月11日に、IBMが開発したチェス専用スーパーコンピューター「ディープ・ブルー」と、チェス世界チャンピオン
・ガルリ・カスパロフ氏
が対局。
ディープ・ブルーは1秒間に2億手の先読みを行い、対戦相手となる人間の思考を予測する機能を持つと言われていたスーパーコンピューティング人工知能で、前年の1996(平成6)年には1度ガルリ・カスパロフ氏と対戦が行われており、その時は
「カスパロフ氏の勝利:3勝1敗2分」
でした。
しかし、2回目の対局では2勝1敗3分でディープ・ブルーが勝利。
ディープ・ブルーは、AIの発展という観点からもその役割を見事果たした格好となりました。
その後ディープ・ブルー自体は解体され、一部がコンピューター博物館などに展示されておりますが、ディープ・ブルーから派生した人工知能の研究、発展は目覚ましいスピードで進化し続けております。
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