日本の季節は四季だけでは無い?
日本の季節は「春夏秋冬」の四季を楽しめますね。
皆さんも四季を意識して行事を楽しまれていると思います。
ですがさらに細かく細かく分けられていました。
長くなるので2回に分けて説明します。
こちらでは「春夏」を記載いたします。
太陰太陽暦と太陽暦
暦(こよみ)は古くから暮らしに欠かせないものでした。
中国から日本に伝わった暦は「太陰太陽暦」でしたが、太陽暦とのズレがありました。
江戸時代には、ひと月の長さは太陰暦、1年の長さは太陽暦によるものだったため、つじつまが合わなくなり、閏月をはさんだり、1年が13ヶ月だったり、暦の調整は大変ややこしいものでした。
春
立春(りっしゅん)
「1月節、正月節」2月4日頃
寒さも一段落つき、梅の花が咲き始めて春が感じられる頃。
暦の上では、この日から春になります。立春を過ぎてから初めて吹く強い風を「春一番」と呼びます。
雨水(うすい)
「1月中、正月中」2月19日頃
雪が雨へと変わり、積もっていた雪や氷が溶けて水になるという意味。
実際にはまだまだ寒さが堪える頃でもあります。
啓蟄(けいちつ)
「2月節」3月6日頃
冬籠もりしていた虫や小動物たちが、土の中から這い出してくる頃。
日差しも暖かくなり春らしさが感じられる日も増えてきます。
春分(しゅんぶん)
「2月中」3月21日頃
昼夜の長さがほぼ同じになる日で、太陽は真東から昇って真西に沈みます。
日本の国民の祝日の一つで、たいていは3月20日か21日となりますが、毎年の日付は国立天文台が作成する「暦象年表」に基づいて閣議決定されます。
この日は春彼岸の中日となっていて、お墓参りの習慣があります。
清明(せいめい)
「3月節」4月5日頃
すべてのものが清らかで、明るく見えるころ。
草木が芽吹いて花が咲き、生き物は生命力に溢れる輝かしい季節。
関東地方ではお花見シーズン真っ盛りの頃です。
穀雨(こくう)
「3月中」4月20日頃
農作物に天からの恵みである、優しい春の雨が降り注ぐころ。
種まきなど、田畑の準備をする季節です。
穀雨の終わり頃に雑節の「八十八夜」があります。
夏
立夏(りっか)
「4月節」5月6日頃
暦の上ではこの日から夏が始まります。
爽やかな風が吹き、新緑が美しい季節。
小満(しょうまん)
「4月中」5月21日頃
太陽の光を浴びていのちが満ちる、という意味。
草木も伸び始める頃です。
前年の秋に蒔いた麦に穂がつくころで「生育が順調でよかった」と少し満足したところから、小満と呼ばれるようになったそうです。
芒種(ぼうしゅ)
「5月節」6月6日頃
稲や麦など穂の出る植物の種をまく頃。
田植えなどで、農家が忙しくなる時期です。
夏至(げし)
「5月中」6月21日頃
北半球では、一年でいちばん昼間が長く、夜が短くなる日。
暦の上では夏の折り返し地点にあたり、夏至をすぎると暑さが本格的になりはじめます。
昼間が一番長い日ですが、日本では梅雨の時期にあたり、昼間の長さが実感できないこともあるかもしれません。
小暑(しょうしょ)
「6月節」7月7日頃
梅雨が明けて、暑さが本格的になり始める時期。
セミも鳴き始め、いよいよ夏の到来です。
小暑と大暑を合わせた期間を「暑中」といい、暑中見舞いを送る期間です。
大暑(たいしょ)
「6月中」7月23日頃
夏の暑さが本格的になるという意味で、1年の中で最も暑さが厳しく感じられる頃です。
大暑とは逆に、最も寒さが厳しい時期とされる大寒はちょうど半年後で、小暑と小寒の関係も同じく半年後になります。
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