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夏の危険生物カツオノエボシとは?刺されたら?虫の集まりなの?クラゲなの?

夏といえば!?

海ですね!
焼けつく太陽と白い砂浜に青い海、、、

とても憧れます♪
私も特に用もなく海へ行きボーッと海を見ているのが大好きです、、、

そして海といえばレジャーですよね!
海水浴はとても気持ちよく心待ちにしている人も多くいらっしゃるのではないでしょうか?

ですがそんな海に要注意な生物が多数います。
今回はそんな中の1種の危険生物の紹介をいたします。

烏帽子(えぼし)

烏帽子(えぼし)とは平安時代から近代にかけて和装での礼服着装の際に成人男性が被った帽子のこと。

Wikipediaより引用

これの形に似ていることよりそのように呼ばれています。
確かに形が似ていますね!

またカツオノエボシの「カツオ」の部分は「鰹(カツオ)」が到来する時期に海流に乗ってくることから来ています。
これらにより三浦半島や伊豆半島で「カツオノエボシ」と呼ばれるようになりました。

どのような生物か?

「電気クラゲ」と呼ばれており刺されると猛烈に痛みます。
また最悪の場合は「死亡例」もあります、、、

また「電気クラゲ」とは呼ばれていますがクラゲではないのです。
外観は大きさは約10cmほどで透き通った藍色の袋を持ちます。

この中には気体が含まれており成分は主に二酸化炭素です。
これを使い海に浮いていますが必要に応じて抜くことも出来て一時的に海に潜ることもあるそうです。

移動は自分では動けず袋部分に三角形の帆を持ちます。
これに風を受けて移動します。

また浮き袋から海面下に伸びる触手は平均して10mにもなります。
長いものはなんと50mにもなるようです、、、

そしてこの触手は何かしらの刺激を受けると表面にある刺細胞より刺胞が撃たれます。
その刺胞には毒が含まれており獲物を捕獲します。

虫の集まり!?

「カツオノエボシ」は普通のクラゲとは違い「クダクラゲ」の仲間となります。
ですので1個体のカツオノエボシは実は「ヒドロ虫」と呼ばれる生物の集合体なのです、、、

ヒドロ虫は多くの個体が1つに集まりそれぞれ役割を持ちます。
とある個体は触手になるもの、刺胞嚢になるものなど役割は別々になります。

また内部は空洞ができて栄養や老廃物を運搬し生命活動をしております。
物凄い仕組みですね!

もし刺されてしまったら!?

カツオノエボシは人にとってとても危険な生物です。
宿主に触れると刺胞より刺され強烈な電撃をくらったかのような激痛が走ります。

その毒が時には「アナフィラキシーショック(一種のアレルギー反応)」を起こし死に至ることもあります。
とても恐ろしいですね、、、

ではもし刺されたらどうしれば良いのでしょうか?
ここで危険なのは「誤った俗説」が存在している所です。

「正しい対処方法」
あくまで応急処置になります、応急処置後にすぐに医療機関を受診しましょう!

・素手で触手に触れないようにタオルやプラスチックボードなどを使用して触手を除去する(素手だと手を刺される危険性がある)
・または海水をかけて洗い流すのも有効
・除去後に氷や冷水で患部を冷やし医療機関へ行く(45度程度のお湯に浸す方法もある)

その後は医療機関の指示に従ってください。
予防としては「クラゲ除けのローション」を使用する場合もあります。

※「誤った方法」※(俗説)
カツオノエボシはクラゲとは異なる仲間なので処置が効かないばかりか逆効果となる場合すらあります。

・砂を揉むようにして刺胞を取る(皮膚に刺胞を擦り込んでしまう)
・酢をかける(酢の刺激で刺胞より毒がさらに出る、一部クラゲでは有効だがカツオノエボシには逆効果)
・真水で洗う(浸透圧の差で毒液が体内に流れ込む恐れがある)

このようにカツオノエボシにはカツオノエボシへの対処が必要となります。
どうか間違えないように注意をされてください!!!

なぜ普通のクラゲとは対処が違うのか?

カツオノエボシの刺胞は本体の生死や意思に関係なく発射されてしまうのです。
そのため普通のクラゲとは対処が異なります。

刺胞は刺激により発射されます。
そのために酢にすら反応するのです。

通常のクラゲの毒では酢は有効とされるのですがカツオノエボシは逆効果になります。
また海から打ち上げられて乾燥し「青いプラスチック」のようになっている状態でも湿気を吸うと刺胞は発射されるのです、、、

まさに「きれいな花には毒がある」ですね、、、
夏のレジャーの際はみなさんお気をつけください!

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