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大寒とは!?寒のうち?どういう意味??とっても寒い!!

大寒(たいかん)とは? どういう意味? 

大寒は二十四節気の中の一年最後の第24節目の節気です。

江戸時代に発行された暦便覧(こよみびんらん)に「冷ゆることの至りて甚だしきときなれば也」という言葉があります。

大寒は「厳寒期」。その名の通り、一年中で一番寒さが厳しい時期になってくるが、その中にも春の兆しを感じられるということです。

◎2021年の大寒はいつ?

太陽黄経が300度になる日が大寒で、2021年は1月20日(水)です。

二十四節気は日付が固定していないので、日付は変動します。また、1月20日から最初の節である立春の2月3日までの15日間ぐらいを指します。

大寒は、二十四節気の「小寒」から数えて約15日後に訪れます。当然ですが、小寒よりも大寒の方が寒いのは間違いありません。季節的に三寒四温が訪れます。

◎三寒四温!?

三寒四温とは、字の如く三日寒い日が続くと、四日温かい日があるという意味。その為、寒い日ばかりの小寒よりは、温かい日が訪れたりすることがあります。

「小寒の氷、大寒に解く」という言葉があり、最も寒さの厳しい大寒が、小寒よりも温かいという意味で、「物事が必ずしも順序通りにはいかない」という意味で使われます。

◎寒の水で仕込み!

この時期の水を「寒の水」と言って、お酒や味噌を仕込むのに最も適した時期とされています。

その他にも、凍り豆腐や醤油、寒天などもこの寒気を利用して仕込むととても良い味になるとされています。

その理由として、寒の水は気温も湿度も低いので雑菌が少なく、一年の中で一番品質がよく、保存に向いているからです。

この時期に仕込んだ「寒仕込み」のお酒は、希少価値があるとされています。

このように、寒の時期ならではの生活の知恵があります。

寒中水泳や寒稽古が行われる時期でもあります。「寒」が付いていますね。

寒さに耐えて精神を鍛える、という日本人の古い精神修行の方法がうかがえます。

◎時候の挨拶=【大寒の候】

大寒の時期(1月20日頃~2月3日頃)に出す手紙は、「大寒の候」の挨拶から始めることができます。

使用例は「大寒の候」「大寒の折から」「大寒の砌(みぎり)」などで、次の二十四節気の「立春」の前日まで使えます。

◎季節を感じる花

二十四節気の大寒である新暦の1月20日ごろに咲く花を見てみましょう。

・ウメ

ウメは花、香り、実も楽しめる落葉樹で、庭木として人気があります。花の色や香りの強さ、実のなり方など、色々な品種がありますので、庭木として植えるときはよく確認しましょう。公園や野山で梅が咲くと春が近いんだなと、嬉しくなりますね。

・ツバキ

ツバキは昔から日本で愛された木で、なんと室町時代から植わっているツバキが京都の龍安寺にはあるそうです。他家受粉で結実する種類なので、交配して新たな園芸種が作りやすく、色々な種類が作られました。特に、茶道の時に飾られる茶花として、冬に飾れる花が少ないことから人気が出て、さらに品種が増えました。植物園のツバキ園は、いろいろな品種を見ることができるのでお勧めです。

まとめ

二十四節気において、節気の終わりを締めくくるのが大寒です。だいたい毎年1月20日~2月3日ごろです。

大寒前の半月は「小寒(しょうかん)」で、大寒と小寒を合わせて「寒の内(かんのうち)」と呼ばれます。

寒の内は、1年でもっとも寒い時期となり、全国各地で最低気温を記録するのもこの頃です。

寒の内は約1ヶ月間あり、小寒に入ることを「寒の入り(かんのいり)」と言い、大寒が終わることを「寒の明け(かんのあけ)」と呼びます。

大寒が終わると、春の始まりであり節気の始まりで、「立春」を迎えます。まだまだ寒い日が続く中、冬の厳寒は過ぎ去り、春への準備が進む季節です。

二十四節気では、立春から1年が始まるので、寒の明け(大寒の最終日)は大みそか的な日でした。節分の豆まきは、邪気を払って新年を迎えるための行事です。

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