定期預金が満期になったらどうなる?

定期預金が満期になったらどうすればいいのでしょう？

一定期間使わないお金を、定期預金に預けているという人は、多いのではないでしょうか。

その定期預金、満期になったらどうしますか? 使う予定がないのであれば、定期預金を続けるか、他の預け先を探すことと思います。そこで、定期預金の継続の取り扱いや、次の選択肢を考えてみましょう。

■定期預金が満期になったら

定期預金が満期になったら、選択肢が自動解約、元利自動継続、元金自動継続の3つあります。まずは、それぞれの特徴をみてみます。

満期になると定期預金が解約になること。元金と利息は普通預金に入金されて、以降は普通預金として扱われる。定期預金をした時に自動解約を申し出ていれば、自動的に解約となる。

満期になった定期預金の元金と、満期時についた利息を新たな定期預金の元金として、定期預金を継続する方法。適用される金利は、継続した日の金利。利息も元金に含めて継続することで、利息が利息を生む、複利効果を得られる。利息が高ければ、雪だるま式にお金は増えるのですが、今は金利が低いので複利の効果は小さい。

定期預金が満期になった時、当初の元金のみを定期預金として新たに継続し、利息は普通預金へ入金される方法。適用される金利は、継続した日の金利。何度継続しても、当初の元金に対してしか利息はつかない。

満期時の扱いは、定期預金を預ける時に指定しますが、その後でも変更できます。ネット銀行ならログイン後のページから変更できるし、ATMで変更ができる銀行もあります。

満期前に解約したくなったときには、どのような解約方法があるのでしょうか？

この場合には、一部解約と全部解約の方法があり、銀行によっては、一部解約を取り扱っていない銀行もあります。金利は預入期間によって違い、どれも最初の適用金利より低くなります。

なお、定期預金を継続しても、解約しても、利息を受け取ったら税金がかかります(障害者など一定条件を満たした人が利用できるマル優を除く)。

税率は約20%で、利息から税金を引いた額が受け取れます。なので適用される金利の80%が、受け取る利息になると認知しておくと良いでしょう。

定期預金を継続せずに、使う予定がないまま口座に放置することはやめましょう。10年間一度も取引がないと休眠預金になり、預金が公益活動に使用されます。

休眠預金になりそうなときは、預金残高が1万円以上だと銀行から、メールや文書で事前に知らせがきます。その知らせを受け取ったり、預金を出し入れすれば、休眠預金にならないのです。

したがって、完全に口座の存在を忘れていても、銀行と連絡が取れていれば、休眠預金になる可能性は低そうです。

また、休眠預金になってしまっても、キャッシュカードや通帳は利用できませんが、預金の払い戻しは可能です。

■余裕のある資金で資産運用を始めてみる

資金効率の面からも、低金利の普通預金に置いたままはもったいないですね。使う予定がないなら、増やすことにチャレンジしてみてはどうでしょうか?

今は、〝iDeCo〟や〝つみたてNISA〟などの初心者でも始めやすい資産形成制度ができています。

預金が良いなら、外貨預金にチャレンジしてみるのもいいでしょう。ただし、預ける時の為替によっては、元本割れしてしまう可能性があるので、タイミングをよくみる必要があります。銀行によってはウェブサイトで、為替の損益分岐点をシミュレーションできるので、預ける前にシミュレーションしておくといいでしょう。

一方、〝iDeCo〟や〝つみたてNISA〟は、積み立てをする制度なので、タイミングは関係ありません。毎月、決まった一定の額を満期金の中から積み立てていきます。

「使う予定がないお金 = 余裕資金」ですから、資産運用をするには、もってこいな性質のお金です。

また、iDeCoやつみたてNISAは利益に対して、利息のようの税金はかからないので、メリットは大きいです。定期預金が満期を迎えた後、次はどうしようか悩んでいるなら、資産運用を試してみてはいかがでしょうか。