猫の生活に必要不可欠!
とてもデリケートな部位、肉球。雑に扱うのはもちろん✗ですが、良かれとしたケアが裏目に出てしまうことも。今回は肉球の役割と、気をつけたいことについてのお話しです。
肉球の役割
猫の肉球は、“ぷにぷに”とした触り心地がとても魅力的です。残念?ながら人間にはない部位なので、その役割を体感することはできません。
そこで、肉球の大事な役割と凄さをちょこっとにご紹介します。
・足音がしないのは肉球のおかげ
足音ひとつ立てずに猫は近づいてきます。一緒に暮らしていると「ドキッ!」「ヒヤッ!」とすることがあるでしょう。
猫が足音立てずに歩けるのは肉球のおかげです。音を吸収し、無音で獲物に近づくことができます。ハンターである猫には必要不可欠な存在なのです。
・衝撃を和らげるクッションになる
猫は高い場所から着地するときは、必ず足からです。肉球は、着地の衝撃を緩和するクッションとしても大活躍します。
・唯一汗をかくことができる部位
猫の部位の中で唯一汗をかくことができるのが肉球です。猫は、毛繕いで発生する気化熱と、肉球で汗をかくことにより体温調節をします。
緊張するような場面でも汗をかきます。動物病院の受診や車での移動などで、肉球がいつもより湿っていると感じたことはありませんか?それは、人間でいう手汗をかいている状態といえます。
ちなみに肉球の汗は、滑り止めとしても効果を発揮します。
・こんなことがわかるかも
肉球をよ〜く観察すると、病気の兆しがわかることも。熱があれば熱くなるし、貧血気味なら色が薄くなっています。猫用のクリームでマッサージして肉球を観察したり、乾燥を防ぐなど、普段から肉球を触っていると病気の早期発見に繋がる場合もあります。
その他に、長毛種の猫は肉球まわりの毛も要注意です。毛が伸びていると、歩くときに滑りやすくなり危険です。移動の時など滑っていたら、肉球まわりの毛を切ってあげると良いでしょう。
肉球のトリセツ!配慮してほしいこと
肉球は猫にとって、なくてはならない重要な部位です。あまり触られたくないという気持ちも理解できる気がしますよね。とてもデリケートなパーツなのです。
大切な部位だからこそ、注意しなければいけないことがあります。肉球の取説として、注意事項を2つご紹介します。
1.人間用のハンドクリームを塗らない
冬場は人間の手と同じように肉球も乾燥します。カサカサがヒドイようなら適切なケアが必要です。ただし、「人間用のハンドクリーム」は使用不可です。
ハンドクリームに含まれているキシリトールやアロマ、リモネン(柑橘類の皮)などの成分が猫の体には害になるからです。
必ず猫用の肉球クリームを使用してください。犬用アロマでも、猫には使用不可なので気をつけましょう。
2.無理やり触らない
気持ちよくてついつい触りたくなる肉球ですが、とても大事なパーツなので、都合良く触らせてはくれません。
猫の感覚をつかむための神経が肉球には張り巡らされており、とても敏感です。強く握ると痛がったりします。
無理やり触ったり、しつこく触ったりするとストレスになります。できるだけやさしく触るようにしましょう。
まとめ
肉球は、ホットカーペットやフローリングの摩擦による低温やけどなど、ちょっとしたことでケガをしてしまうこともあります。また、長毛種の猫は肉球周辺の毛が長いことによるスリップが、関節へ負担をかけてしまいます。
日頃から触れ合いながら肉球を観察すること、長毛種の足裏の毛を切ってあげるなど、気配りが大切です。